脆弱性対応状況を見る~Apache2.4.49の場合
Apache2.4.49

概要

Apache HTTP Server は、パストラバーサルの脆弱性(CVE-2021-41773)が発見されたことを受け、 2021年10月4日(現地時間)に当該脆弱性を修正したバージョンである2.4.50 をリリース。 しかし、バージョン2.4.50 では、修正が不十分であることが公表され、 2021年10月7日(現地時間)に、修正が不十分であった箇所を修正したバージョン2.4.51 がリリースされた。

本事案を受けて、当該脆弱性への対応としてバージョンアップを実施した機器の割合の推移を追ってみた。


集計方法

集計は以下の方法で行った。

Shodanイメージ

なお、この集計は実際に脆弱性の影響を受ける機器を全て洗い出しているものではなく、 以下のような条件の機器は集計から漏れる、もしくは集計に含まれてしまう。

また、バージョンアップ以外に下記対策により脆弱性の影響を回避するケースもある。本集計はあくまでバージョンアップにより脆弱性対応した機器にフォーカスしたものであるという事を強調したい。


結果

集計結果を以下に示す。 世界の適用状況

日本の適用状況


所感

集計方法の項目を書きながら、この分析意味あるのかな?ノイズが多すぎて微妙かな?と思っていたのですが、いくつか発見できたものを書きとめます。

*****
Written by kuno on 10 October 2021